戸田市政平成14年施政方針 戸田市議会平成14年第一回定例会にて神保国男市長から発表

平成14年戸田市政施政方針

平成14年2月6日に議会にて発表された神保国男・戸田市長の施政方針です。
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【 目 次 】

はじめに
市政運営の基本方針
当面する主な課題と対応
予算編成方針
予算規模
平成14年度の主な施策
 ・(保健・医療・福祉)
 ・(学校教育・生涯学習と文化)
 ・(環境と市民生活)
 ・(産業と労働)
 ・(都市基盤と生活基盤)
 ・(参加と交流)
 ・(市政運営)
むすび


はじめに

 平成14 年第1回市議会定例会の開催にあたり、議員各位におかれましては、新年度の予算案をはじめとする重要な諸案件のご審議のため、ご参集をいただき厚くお礼を申し上げます。

 また、このたび、議案審議に先立ちまして、正副議長選挙をはじめ、議会関係の各役職の選任等を滞りなく終了されましたことは、ご同慶にたえない次第でございます。

 どうか今後とも、市民のため、また、市政進展のため、ご尽力くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

 それでは、この機会に、私が今後の市政に臨む所信の一端、予算編成方針、さらには主要施策等について申し述べ、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願いする次第です。

 昨年の後半、アメリカの同時多発テロ事件やそれに続く戦力の行使、依然として止まぬ地域紛争など、全世界をその渦に巻き込んだ、相次ぐ暗澹(あんたん)たる出来
事に震撼させられましたことは、記憶に新しいところであります。そして一方、国内に目を向けて見ると、人々は長引く経済不況の中で、深刻な生活危機と将来への不安を抱えるとともに、社会全体が漠とした閉塞感に覆われております。加えて、大阪の池田小学校事件等、異常とも言える犯罪や、「児童虐待」、「家庭内暴力」などが頻発する現状に直面するとき、「平和」と「人権」の尊さ、日々の生活における「安寧と安全」の重みを痛感するとともに、さらには人間としての生き方そのものが、改めて問われる大きな警鐘となっております。

 このような今、私は、「平和な市民生活」、「人権尊重の市民生活」、そして「安全な市民生活」を最も大切な理念として捉え、それらを基本とする市政の運営に取り組んでまいりますことを、まずもって申し上げるものであります。

 さて、政府におきましては、小泉内閣のもと、「骨太の方針」を定め、聖域なき構造改革に取り組んでおります。この構造改革の基本方針とするところは、新しい成長産業や商品が不断に登場する経済の絶えない動き、すなわち「創造的破壊」を通して、効率性の低い部門から効率性や社会的ニーズの高い成長部門へ人と資源を移動することにあり、日本の経済再生を目指す上で果敢な取り組みとして評価するところであります。

 このような状況のもと、地方自治体においては、国との関係を見直し、自らの判断で行政サービスや地域づくりを展開する、「自立した行政」を実現することが求められ、そのためには、行政改革を進め、強固な財政基盤を確立していかなければなりません。

 しかし一方で、強固な財政基盤の確立の名のもとで、効率性や経済性の追求を中心に捉えていくことは、「住民福祉の増進を図る」という自治体行政の基本に基づいた「公共体としてのサービス」の低下を招いてしまう危険性があるものと考えております。今、我が戸田市において大切なことは、市民との協働により、将来のビジョンを的確に見定め、サービスなどの取捨選択を市民本位という合理性のもとで行い、必要なものに対しては手厚く対応していくことであると考えております。

 したがいまして、現下の財政状況などあらゆることが厳しい局面にありますが、市民生活を守る重大な責務に深く思いをいたし、敢えて積極的な新年度予算の編成をさせていただいたところであります。

 私は、平成10年に市長に就任して以来、今日まで、一貫して生活者起点の行政を実現するため、公平・公正・公開の政治理念のもと、市民とのパートナーシップを標榜し、五体を地に抛(なげうつ)覚悟で市政運営に取り組んでまいりました。

 この4年間、市民及び議員各位のご支援、ご協力をいただき、「情報公開制度」の実施をはじめとして、様々な分野で行政の透明化を図り、併せまして、ワークショップの開催など市民参加を推進してまいりました。また、行政計画については、第3次総合振興計画をはじめ、環境基本計画など新しい時代の流れに適応した各分野別計画の策定をいたし、今後の戸田市の揺るぎのない将来像を定めることができました。

 さらに、新曽土地区画整理事業の推進、懸案であった環境空間の積極的な利活用を図るとともに、子育て支援や高齢者福祉などの各種施策の実施、ISO14001の取得をはじめとする環境対策など、喫緊の課題への的確なる対応と将来を先取りする事業を展開しているところであります。

 今後も、市民が誇れるまち、市民が主役のやさしさの行き届いたまちを実現するため、市民のご支持と、議員の皆様のお力添えをいただき、全力で市政運営に取り組んでまいります。

市政運営の基本方針

 私は、この4年間の取り組みを基礎として、「第3次総合振興計画」、「新行政改革大綱」など、新しい計画が、唸りを上げ回転し始めた新世紀2年目の本年、かけがえのない我が郷土「戸田市」の「未来への投資」の年と捉え、次の3点を市政運営の基本方針といたします。

 まず第1点目は、自ら学び、自ら考える力など「生きる力」に満ちあふれた「戸田っ子」を育成してまいります。

 本年は、学校週5日制の完全実施に伴い、新しい学習指導要領に基づき、子どもたちの「生きる力」をはぐくもうとの教育改革がなされる年であります。

 これは、従来の知識偏重の詰め込み教育や過熱した受験競争が、先人の知恵に学び、人類の共通財産を身につけ、創造への糧としていく力を養う大地であるべき教育本来のあり方を、著しく歪めてきた主な原因であるとの反省を踏まえての改革であると捉えられます。

 私 の愛読する山本周五郎の「ながい坂」に、次のようにあります。「人の一生はながいものだ、一足跳びに山の頂点へあがるのも、一歩、一歩としっかり登ってゆくのも、結局は同じことになるんだ、一足跳びにあがるより、一歩ずつ登る方が途中の草木や泉や、いろいろな風物を見ることができるし、それよりも一歩、一歩をたしかめてきた、という自信をつかむことのほうが強い力になるものだ」との一節であります。

 まことに、含蓄に富んだ至言であり、基礎的・基本的な学習内容の定着こそ、子どもたちの「確かな学力」を向上させ、豊かな人間性あふれる「生きる力」をはぐくむことの必然性を思い起こさせるものであります。

 一方で、親の側からは、教育内容における負担軽減という側面が、子どもたちの総合的な学力アップや、「学びからの逃走」から「学びへの復帰」に、直接繋がっていくのかとの、不安や、懸念する声がございます。

 このたびの教育改革を真に実効あるものとするためには、まず、学校で従来認められてきた学力と、社会を生き抜く力とがずれてしまっていることを、共通認識として持つことを前提としなければなりません。その上で、私は、学校や家庭に、あるいは地域社会において、これからの変化の激しい社会を、主体的、創造的に生きていく能力を育成するための対応ができるかどうかが、鍵であると考えております。

 本市におきましては、子どもたちが自分に自信を持ち、自分の学校を誇りとする「生きる力をはぐくむ教育活動推進特別事業」を実施するなど、それぞれの学校独自の、特色ある学校づくり、学ぶ楽しさを実感できる学校づくりを強く推進してまいります。また、学びへの意欲や学ぶ習慣を十分身につけ、一人ひとりの個性や能力を最大限に伸ばしていく学習環境の整備、拡充に努めてまいります。

 未来を担う「戸田っ子」の健全なる成長こそ、まず第一に優先すべき「未来への投資」であると深く自覚し、学校、そして地域社会が、子どもたちにとって常に「学ぶ喜びの場」となり、「生きる喜びの場」となるように取り組んでまいります。

 第2点目は、快適で美しい個性あふれるまち「ガーデンシティ」の実現に向け、積極的に取り組んでまいります。

 人間誰しも容姿や性格が異なるように、都市にも様々な顔があり独自の個性が表れますが、従来の機能的・効率的な観点からの都市整備に加えて、先人が大切に守ってきた自然や歴史に培われてきた地域の個性は、まちの美しさやアメニティを形成する上で不可欠な要素です。

 市民が、永く住みたいまち、誇りを持てるまちとして胸に抱ける、そんな地域性を生かした美しい環境や景観に十分に気遣ったまち並みを形成していくことが求められています。

 こうした夢を実現させる過程として、昨年12月には、地域独自の理念に基づく「戸田市都市景観条例」が誕生しました。

 これを契機として、人にやすらぎを与える美しい都市空間を創造するために、うるおいのある清流を呼び戻し、緑のネットワークの形成に向けて取り組み、水と緑に満ちた、人を引きつける魅力のある快適なまちづくりを、市民と行政が一体となって進め、美しい景観にあふれた「ガーデンシティ」という共同作品を創造してまいります。

 さらに、河川・道路等の都市基盤整備を進めてまいりますとともに、特に最大の課題であります土地区画整理事業については、住民のご理解とご協力をいただきながら積極的に取り組んでまいります。

 第3点目は、ITを利用した便利な「電子市役所」づくりを進め、時間や空間にとらわれない、質の高いサービスを提供してまいります。

 今や、インターネット等に代表される情報通信技術の進展は、加速度的にそのスピードを増し、私たちの日常生活に欠くことのできないものとなっております。昨年から開催しております「IT 講習会」にも約2 ,500人の方々が参加され、大きな関心事となっております。

 このような潮流の中で、市政にもIT を活用した新しい運営が求められており、現在、策定中の「戸田市情報化推進計画」に沿って、計画的・効果的な活用を進めてまいります。

 新年度においては、「電子市役所」への取り組みを本格化し、電子申請や各種の届け出システム、総合文書管理・電子決裁システム等の実現に向けて取り組んでまいります。8 月には「住民基本台帳ネットワーク」も一部稼働し、市町村の枠を超えた住民票の交付サービスに向け準備を進めてまいります。

 ま た、市民とのより強固なパートナーシップを築くため、IT を利用した電子フォーラムや、ホームページを利用した、より一層の各種情報の公開など、いつでも、どこからでも、市政に参加できるように、市民参加の場を拡充させるとともに、地域産業の活性化など、地域における情報化の促進を図ってまいります。

当面する主な課題と対応

 次に、当面する主な課題と対応について申し上げます。

 子育て支援については、安心して子育てができる環境を整えることが重要な課題であります。新年度は、新曽保育園を移転改築し、入所定員の拡大を図るとともに、新たに喜沢南保育園において、一時的保育事業を実施してまいります。

 また、保育園を地域の子育て支援の基地とする、子育て支援センター業務を充実させるとともに、子育ての悩みを解消する相談業務を充実させ、子どもたちが、大きな夢と無限大の可能性を持って成長できる環境の整備に努めてまいります。

 高齢者福祉については、介護保険制度が施行されてほぼ2 年が経過し、順調に運営されていますが、より一層制度の充実を図るため、老人保健福祉計画の見直しや第2 次介護保険事業計画を策定してまいります。

 また、特別養護老人ホームについては、介護支援センタ−等を併設した地域高齢者福祉の核となる施設として、民設民営方式により、喜沢南公共用地に、平成17年度の開設を目指してまいります。

 本市のまちづくりの最大の課題であります、新曽地区の区画整理事業については、地権者のご理解とご協力をいただきながら、積極的に取り組んでまいります。新曽第一土地区画整理事業については、今後も計画に沿って、家屋の移転や道路の築造工事等を積極的に進めてまいります。特に、新年度においては、治水対策として洪水調整池の整備を3 カ年継続事業で実施してまいります。

 また、新曽第二土地区画整理事業については、関連事業である上戸田川改修事業に対して、地元の皆様のご理解を得られてきたことから、今後、関係権利者の合意形成を図りながら、事業計画決定を目指して、取り組んでまいります。新曽中央地区のまちづくりについては、引き続き、まちづくり懇談会を開催し、区画整理以外の整備方法を視野に入れて地元の皆様と協議しながら、住み良いまちづくりへの具体的な検討を進めてまいります。

 長年の懸案事項であります河川浄化については、菖蒲川・笹目川が国土交通省の「清流ルネッサンスII」において、水環境の改善を進めるための対象河川に選定されました。これにより、市内の河川浄化が大幅に進むことになります。今後とも、関係機関と連携を図りつつ、一層の努力をしてまいります。

 環境空間の整備については、市民が強く期待するところでもあり、これまでのところ、五差路周辺(かじや緑地)を、快適な緑地空間として整備するとともに、戸田公園駅南地区についても、ワークショップを通して、市民と協働で整備について考えてまいりました。新年度は、これらを十分に踏まえて、戸田公園駅南地区の本整備を実施してまいります。

 今後とも、JRの環境空間の活用に併せた緑地・緑道の整備については、積極的に関係機関と協議を進め、「戸田華かいどう21」の実現に取り組んでまいります。

 市民の安全については、交通事故や犯罪などの発生件数が増加しており、市民生活が脅かされております。これまで以上に、警察をはじめとする関係団体と連絡を密にし、対応してまいりますとともに、道路照明灯など交通安全施設の充実や違法駐車への対策などを進め、安心して生活できる環境を整えてまいります。また、市民の参加による「交通安全対策協議会」を設置し、全市的に交通安全に取り組む体制を整備してまいります。

 コミュニティバスtocoについては、昨年10月に東循環路線が本格運行され、高齢者や小さなお子さん連れの方などに好評をいただいているところであります。新年度は、昨年来、笹目・美女木地区の住民の方たちと進めてきましたワークショップでの検討結果に基づき、秋ごろを目途に西側路線の実験運行を行い、なるべく早い時期に本格運行が実現できるように努めてまいります。

 また、交通バリアフリー化の一環として、JR、国、県、市との共同により北戸田駅構内にエレベーターを設置するとともに、他の2駅についても順次対応してまいります。

 土地開発公社の債務残高については、市財政に深刻な影響を与えている主要な課題です。解決にあたっては、「土地開発公社の経営の健全化に関する計画」に基づき、概ね10 年以上を経過した用地を対象に活用計画を明らかにし、必要に応じて公売を実施するなど、平成17年度を目標に、公社債務保証対象土地の簿価総額を、健全化の基準である平成11 年度簿価総額の半分程度に引き下げてまいります。

 最後に、合併問題については、住民自治にかかる緊急かつ重要な課題であり、市民の皆様に戸田市の将来を考えていただく、またとない機会でもあると考えております。

 私は、「市民の顔が良く見えて、地域に密着したサービスができる都市」、併せて「コストの上からも効率的である都市」の規模は、10万から20万人程度であると思っておりますが、この問題については、時間を区切ることなく、自由闊達に市民と議論を重ね、市民の意思を最大限に尊重した上で、誤りのない選択をしてまいるのが私の基本的考えであります。新年度については、合併に関する研究を専門的に担当する組織を設置し、広報等による、情報提供をはじめとし、地域での話し合いへの支援や、市民意識調査等を実施してまいります。

予算編成方針

 次に予算の編成方針について申し上げます。

 大変厳しい財政状況が続く中で、限られた財源について創意工夫のもと英知を結集し、市民生活の向上と安定を図るため、様々な行政分野において成し得る事業に、積極的に取り組んだところです。

 歳入の根幹をなす市税のうち、個人市民税は、厳しい雇用情勢や所得環境が続くことから前年度を下回り、法人市民税についても、企業の業績低迷などにより前年度を大幅に下回るものと予測しております。固定資産税は、前年度に比較し、多少の上積みを見込んでおります。また、競艇事業配分金については、長引く景気低迷を考慮しますと、先行き不透明なところから、前年度並みの厳しい状況が続いております。

 次に、歳出については、子育て支援や高齢者・障害者の介護サービスの充実、商工業の振興、環境空間整備や土地区画整理事業の推進、(仮称)芦原小学校の建設関連事業などの施策を着実に推進していくことが求められています。

 一方、市の借入金であります市債残高は、平成12年度末現在、水道企業を除く借入額が316億円を超え、さらに、土地開発公社への債務保証も314億円あり、今後の財政運営は大変厳しい状況にあります。

 こうした中で、予算編成にあたっては、税の収入確保及び各種補助金の確保に努めるとともに、一層の経費節減を図り、市民ニーズの高い事業には積極的に対応するなど、限られた財源をより有効的に配分するよう努めたところであります。

予算規模

 それでは、予算の規模について申し上げます。

 一般会計の歳入歳出予算案の総額は、429億4千万円となり、対前年度比率で32.7%の大幅な増となっておりますが、これは(仮称)芦原小学校の用地購入費84億8,675万4千円を含んでおりますので、これを差し引きますと 6.5%の増となっております。また、特別会計の予算案については、国民健康保険特別会計ほか11会計とし、合計で210 億7,102万4千円となり、対前年度比率で1.6%の増となっております。その結果、一般会計及び各特別会計を合わせた予算案の総額は、640億1,102万4千円となり、対前年度比率で20.5%の増となりました。

 また、水道事業会計の予算案については、収益的収入25 億7,324万8千円、同支出25億765万4千円、資本的収入6 億9,276 万円、同支出16億1,881万7千円となっております。

 次に、一般会計予算案の概要について、歳入から申し上げます。はじめに、市税収入については、223億3,002 万3千円で、対前年度比率0 .3%の微増となっております。

 市税の主なものとしては、現在の経済状況及び今後の動向を見極め、個人市民税で、対前年度比率0 .4%の減を、また、法人市民税では、対前年度比率8 .6%の減を見込んでおります。固定資産税については、家屋において、新築住宅に対する軽減措置の適用がなくなるものや新増築家屋の増加が見込めるため、前年度に比較して2%の増と見込んでおります。諸収入については、全体では17億8,741万2 千円、対前年度比率で0 .5%の微増となっておりますが、その中で競艇事業収入については、前年度と同額となっております。

 財源比率につきましては、自主財源が276億円と対前年度比率7 .0 %の増となり、歳入総額に占める自主財源比率は、学校用地を多額の地方債により取得するため、前年度に比べて15 .5 %減の64 .3 %となっております。

 次に、主な歳出について目的別に申し上げますと、教育費を129億6 ,761 万6千円、民生費を106億5 ,074万7千円、土木費を68億6,042万7 千円、総務費を41億7,993 万8千円、衛生費を32億151万7千円、とした次第であります。

平成14年度の主な施策

 続 きまして、平成14年度予算案に基づきまして、先に、「当面する主な課題と対応」で申し上げたもの以外の、主な施策について申し上げます。

(保健・医療・福祉)

 はじめに、保健・医療・福祉について申し上げます。

 福祉を取り巻く環境は大きく変化し、市民の福祉サービスに対するニーズも刻々と多様化・高度化しております。今後とも、すべての市民が安心して良質なサービスを受けられるよう、その実現に向けて努力してまいります。

 新年度は、地域福祉計画を策定し、サービスの適切な利用と各種事業の発展、市民参加による福祉文化の醸成と、サービスの利用者が自立と安心のある生活が送れる仕組みを確立してまいります。

 児童保護育成への対応については、これまで「戸田市児童虐待防止ネットワーク会議」を設置して、児童虐待の予防や早期発見、早期対応に努めてきたところですが、これに加えて、家庭内暴力への対応についても、昨年10月に施行された「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」に基づき、関係機関との連携を図りながら、相談体制の充実に努めてまいります。

 高齢者福祉については、在宅を中心とした高齢者の周辺サービスを充実させるとともに、介護保険制度については、介護保険料、サービス利用料の軽減を行い、制度の充実に努めてまいります。

 障害者福祉については、本年4 月に心身障害者小規模通所施設「ゆうゆう」を開設するとともに、障害者福祉計画の見直しを行い、より一層の事業の充実を図ってまいります。また、市内民間団体による障害児(者)生活サポート事業について、廃止予定の職員住宅の一部を事業施設として提供し、支援してまいります。さらに、平成15年度より障害者サービスが措置制度から支援費制度に移行することに伴う諸準備に取り組んでまいります。なお、精神保健福祉事業については、事務移譲に適切に対応してまいります。

 自立支援事業については、福祉にかかるいろいろな分野において、援護を要する人を対象に、相談・助言を行う自立支援アドバイザーを配置した生活施設として自立支援ホームを建設してまいります。

 福祉センターについては、西部福祉センターにエレベーター設置と耐震補強改修工事を行うとともに、上戸田福祉センターでは、今後のあり方を視野に入れた、耐震診断及び施設改造調査を実施してまいります。

 医療保健センターについては、市民の健康を守る施設として、より一層、各事業の充実に努めてまいります。

 診療事業では、外来、入院、訪問によるリハビリテーションを拡充するなど、高齢者に対する医療をはじめとした診療事業の充実を図ってまいります。

 保健事業では、市民の健康増進を目指して、新たにC 型肝炎検診や、家族揃ってのファミリー歯科健診を実施するとともに、各種がん検診や、骨そしょう症検診の充実を図り、さらに、女性の健康担当を設置して、女性の健康を重視した事業の充実に努めてまいります。

 国民健康保険事業については、高齢者の増加や医療技術の高度化などによる医療費の増加が続く一方で、収納率は低下しており、財政状況は一層厳しいものとなっております。そのため、国保税収納支援システムを導入し、事務の効率化を進めるとともに、収納体制を充実し、収納率の向上に努めてまいります。

(学校教育・生涯学習と文化)

 次に、学校教育、生涯学習と文化について申し上げます。

 私は常々、地域づくりは人づくりにあると考えております。そのためにも、学校・家庭・地域の連携を密接にした教育の推進に力を注いでいかなければなりません。折しも新年度は、教育改革の大切な年にあたることから、各学校が信頼され、保護者や地域の皆様の期待に応える教育課程を編成し、開かれた学校づくりや豊かな心を育てる教育を推進してまいります。

 そこで、子どもたちが自分の学校の特色を自覚し、自信と誇りを持ち、楽しく登校できる学校づくりを推進するため、「生きる力をはぐくむ教育活動推進特別事業」を実施するとともに、本好きで、進んで課題解決ができる子どもの育成を目指し、全小中学校に専任の「本好きサポーター」を配置します。

 また、すこやかサポーター派遣事業やボランティア相談員事業の充実に力を入れ、子どもたちの悩みに対応するとともに、基礎的・基本的な学力の定着を目指し、全小学校に教科指導充実のための「わくわくティーチャー」を配置します。

 さらに、国際感覚豊かな子どもたちを育成するため、小学校においても英語活動を推進するALT を配置し、学校生活の中で、生の英語に触れる機会を増やしてまいります。

 学校の情報化については、ブロードバンドに対応する光ファイバー網を導入し、より快適な学習環境を整え、子どもたちの創造性を育む学習に、しっかりと応えてまいります。

 児 童・生徒の安全については、各小学校に警備員を配置するとともに、全児童生徒にも防犯ブザーを配布するなど安全確保に一層努めてまいります。また、小・中学校の施設について、子どもたちが安心して学べるよう、校舎の耐震補強工事やトイレの改修、児童・生徒の安全を考えた防災設備の改修など、施設の整備を計画的に進めてまいります。

 (仮称)芦原小学校の建設については、新年度に、基本設計・実施設計を進めるとともに、建設予定地の取得など、平成17 年4 月開校に向けて本格的に事業を進めてまいります。

 留守家庭児童保育指導室については、増加する入室希望者への対応を図るとともに、完全学校週5 日制実施下において、毎週の土曜日開設してまいります。

 青少年健全育成については、各青少年団体、青少年活動者等との一層の緊密な連携を図り、地域総ぐるみで青少年健全育成活動の推進並びに啓発事業を進めてまいります。

 生涯学習の振興については、各公民館を拠点施設として、講座・教室の充実を図るとともに、教育センターや図書館など様々な生涯学習施設を利用して、より多くの生涯学習の機会を提供してまいります。

 スポーツの振興については、学校施設開放の拡大とスポーツ指導者リーダーバンクの設置を図るとともに、喜沢中学校にスポーツクラブハウスを建設し、総合型地域スポーツクラブの育成を、積極的に進めてまいります。 さらに、スポーツ・レクリエーションを通して、健全な心と体を養い、地域コミュニティを醸成するために、「生涯スポーツ都市宣言」を行います。また、平成16年度開催の「まごころ国体」への準備を進めるとともに、「ボートのまち戸田」のイメージアップに努めてまいります。

 学校給食センターについては、施設の老朽化や児童・生徒数の増加、並びに給食メニューの多様化に対応するため、豊かで魅力ある学校給食の提供に十分配慮しつつ、施設整備について検討を進めてまいります。

 図書館については、市民の期待に応える蔵書を整備するとともに、未来を担う子どもたちの人間性を豊かにはぐくむ一助として、ブックスタート事業を開始いたします。

 郷土博物館及び彩湖自然学習センターについては、完全学校週5日制の実施に併せて、学校との連携を図りながら、体験学習を重視した取り組みを展開してまいります。なお、郷土博物館においては、中山道宿駅(しゅくえき)制定400年記念事
業として特別展「中山道」を開催いたします。

 スポーツセンターについては、市民が安全で快適に利用できるように、第1競技場・第2競技場及び卓球場等への空調設備設置に向けた耐震補強及び空調設備設置工事の設計をしてまいります。

(環境と市民生活)

 次に、環境と市民生活について申し上げます。

 環境については、戸田市の環境問題と対策を体系化した環境基本計画に基づき、市民、事業者、行政が一体となった環境活動を推進してまいります。そこで、「環境基本計画推進事業補助金等」の創設を進め、環境活動等を行う団体を育成してまいります。また、河川の水質浄化については、EM拡大活性液を製造する装置を購入し、環境活動等を行う団体などと協働により環境活動を実践
してまいります。

 一方、本市が循環型社会を形成していく上で、最大の課題は、ゴミの減量化と廃棄物処理です。これまで焼却処分されてきた包装紙等雑紙とプラスチック類については、きめ細やかな分別収集を進め、新たに稼動するリサイクルプラザにおいて資源化してまいります。また、生ゴミを堆肥に変える電気式ゴミ処理機の本格的導入などにより、ゴミの減量化に努めてまいります。さらに、廃棄物処分による環境汚染の防止については、廃棄物関連施設等への環境パトロールを行うなど、不法投棄やダイオキシン類等の監視を強化してまいります。

 市民相談については、市民生活の複雑多様化により、様々な相談事例が発生しております。市民が安心して生活できるよう、相談体制の充実を図ってまいります。

 消費生活については、情報を的確に伝える体制と、相談体制の充実を図り、消費生活の向上に努めてまいります。

 市民保養所については、民間委託することにより、一層、市民に親しまれるよう、年中無休とするなどサービスの向上に努めるとともに、利用者の拡大を図ってまいります。

 窓口サービスについては、市民サービスの一層の向上を図る目的から、毎週水曜日、午後7時までのサービス時間延長の試行を継続してまいります。

 消防体制については、複雑多様化する各種災害に対処するため、消防組織の強化を図るとともに、緊急時における迅速かつ的確な対応を行うため、消防緊急通信指令施設及び発信地表示装置の整備を進めてまいります。

 また、増加する救急業務への対応と高度な救急救命処置を行うため、救急救命士を養成するとともに、西部分署に高規格救急自動車を配備してまいります。

 さらに、地震など大規模災害発生に備えて、耐震性貯水槽2カ所の設置など、消防水利の整備を行ってまいります。

(産業・労働)

 次に、産業と労働について申し上げます。

 今日の長引く景気低迷の中、企業収益は減少し、設備投資は頭打ちとなり、雇用情勢においても、完全失業率が過去最悪の5 %台となるなど、先行きの不安を拭えない経済情勢が続いており、とりわけ、中小企業者には、極めて厳しい状況にあります。

 そこで、市内商工業者への支援策として、商店会等の活性化事業に対する支援や、経営の合理化を促進するため、引き続き個店及び商店会にコンサルタントを派遣してまいります。

 また、製造業を中心とした、新製品・新技術開発に対する支援や、ISO 取得のためなどの支援事業を実施するとともに、景気対策特別資金融資をはじめとする各種中小企業融資制度の実施、さらには、新規IT 融資制度の創設を行ってまいります。

 一方で、地域産業を振興させる上で、これから新たに事業をはじめようとする新規事業者の開拓を進めることは、重要な課題であります。そのため、起業家やベンチャー企業を支援し育成していくSOHO インキュべーションセンターの設置に向けた懇話会を設け、経営指導から資金調達、研究開発等をサポートするシステムを研究してまいります。

 雇用対策については、雇用情報の提供を積極的に行うとともに、新たに、県において創設される「緊急地域雇用創出基金」を活用した事業の展開や、職業能力開発支援講座の開催、求人開拓推進事業を実施するなど、雇用の創出を図ってまいります。

(都市基盤と生活基盤)

 次に、都市基盤と生活基盤について申し上げます。
 都市基盤整備の基本方針である都市マスタープランの推進については、昨年設置した「都市マスタープラン推進のための市民会議」でご意見、ご提案をいただきながら、目標達成に向けて取り組んでまいります。

 景観行政の推進については、景観形成の目標やルールづくりを定めた「戸田市都市景観条例」に基づいて、大規模建築物等の景観誘導や三軒協定の認定などを行い、パートナーシップのもとで、優れた都市景観の創出に取り組んでまいります。

 市内3駅前地区まちづくりについては、引き続き、共同化事業も含めた土地活用等について、関係地権者と十分検討を重ねるとともに、北戸田駅東口駅前の市街地再開発準備組合を支援してまいります。

 都市計画道路旭町沖内線の街路整備事業については、都市活動の中心軸の一つであり、戸田市のメインストリートとして、その早期整備を目指してまいりました。用地取得も完了しましたので、新年度においては、電線地中化工事を含めた街路整備工事に着手し、3カ年計画で整備してまいります。また、生活道路の維持管理にかかる舗装補修工事については、市民の要望を十分に反映させるとともに、道路パトロールなどを踏まえて、引き続き実施してまいります。

 市民の憩いのオアシスとして親しまれている、彩湖・道満グリーンパークについては、利用者の安全・利便性の向上のため、諸施設の改修を進めてまいります。また、身近な公園におきましても、遊具の改修をはじめ、公園施設のバリアフリー化、時計の設置など、引き続き施設の充実を図ってまいります。

 緑化の推進については、生垣等設置奨励補助制度の普及をはじめ、個人や事業者の庭先・ベランダ等を花や緑で飾る草花の無料配布を行うとともに、緑のボランティア活動との連携を深め、緑化活動を充実してまいります。

 市営住宅については、既存市営住宅の建替えあるいは改善などを図るため、公営住宅ストック総合活用計画を策定するとともに、「戸田市住宅マスタープラン」に基づく平成17年度までの供給目標戸数の達成に向け努力してまいります。また、高齢単身者世帯の一部について、安心して生活できるよう、安否確認システムを試行的に導入してまいります。

 下水道事業については、長年の懸案であります新曽第一土地区画整理事業地区内の汚水整備事業に着手してまいります。新年度は、(仮称)芦原小学校の開校に向けて幹線の整備を行ってまいります。また、公共用水域の水質保全、生活環境等の向上を図るため、引き続き、笹目川以西の浸水対策も含めて、雨水整備事業を進めてまいります。

 さらに、都市化の進展と近年の異常気象は、季節を問わず集中豪雨による浸水被害を増大させています。浸水対策の一環として、下戸田地域の雨水を直接菖蒲川へ排水するための詳細設計を行ってまいります。

 上戸田川改修事業については、今後も引き続き地元懇談会を開催し、住民の皆様のご理解を得ながら、事業の推進に向けて取り組んでまいります。また、上戸田川流域の浸水対策の一環として、柳原地区に暫定調節池を設置し、日常においては自然環境に配慮したビオトープとして活用してまいります。

 荒川左岸排水路については、治水対策として、引き続き護岸整備を実施してまいります。

 荒 川左岸南部流域下水道の終末処理場の上部利用については、識者、関係機関等による検討委員会を設置し、第5 系列から第8 系列にかかる4 系列全体の利用方法についての基本計画を策定いたします。

 水道事業については、渇水、地震など予想困難な危機について配慮しつつ、将来の人口増に対応するため、第5 期拡張事業に基づき老朽管更新計画等を推進するとともに、効率的な事業運営に努めてまいります。また、水道法の改正に伴い、貯水槽水道の実態調査を行うとともに、管理指導体制の充実を図るなど、一層安全で良質な水道水の供給に努めてまいります。

(参加と交流)

 次に、参加と交流について申し上げます。

 良好な生活環境とゆとりとうるおいのあるまちを創出していくためには、市民の参加によるまちづくりと、人々の豊かな交流のもと、自主的で活力にあふれた、地域コミュニティの形成が重要であります。そこで、市民とのパートナーシップによるまちづくりを進めるため、積極的にワークショップの活用を図るとともに、広報・広聴活動などを充実してまいります。なお、より幅広く市民の意見を伺う機会を設けるため、ご要望に応じ、私自身、直接市民との対話を図る「街角ミーティング」を市内随所で開催してまいりたいと考えております。

 次に、地域コミュニティづくりについては、地域コミュニティ推進計画に基づき、モデル地区の選定など各種事業を実施するとともに、コミュニティづくりの重要性についての啓発活動を行ってまいります。

 さらに、ボランティア・NPO 活動を促進するため、市民委員会などを組織し、「ボランティア・NPO の育成、組織化、活動の支援等を推進するための計画」の策定に取り組んでまいります。

 また、コミュニティにおける善意のネットワークを目指す、「地域通貨」につ
いて研究してまいります。男女共同参画推進事業については、「第三次戸田市男女共同参画計画」に基づき、市民の参加による、男女平等の意識づくり、ジェンダー意識の解消に向けた積極的な事業展開を図ってまいります。

 ファミリー・サポート・センター事業については、会員確保や会員相互の交流を進め、身近で利用しやすい環境を整えてまいります。

 国際交流については、(財)戸田市友好都市交流協会との連携をさらに深め、市民が主体となる国際交流活動の支援に努めるとともに、児童・生徒のホームステイなどの相互訪問を充実してまいります。また、国内交流についても、住民相互の交流を軸として、スポーツ・文化活動など様々な交流活動を支援してまいります。

 笹目コミュニティセンターについては、昨年開設された笹目コミュニティ協議会のホームページや電子フォーラムが、地域コミュニティづくりの先導的役割を果たすものと、大いに期待しております。新年度においても、IT講習会の開催をはじめ、ITの市民普及を図る取り組みや地域のコミュニティを醸成する活動に対して、引き続き支援をしてまいります。

 情報公開制度、個人情報保護制度については、情報の共有を通じて、市民との信頼関係が芽生え、制度の根幹である「行政の説明責任」「プライバシーの保護」「情報の提供・共有」という目的を達成しつつあると認識しております。
今後とも、更なる情報の共有を目指し、市政情報室を充実するとともに、情報の提供を積極的に推進してまいります。

(市政運営)

 最後に市政運営について申し上げます。

 新行政改革大綱の推進については、より一層市民サービスの向上を目指すとともに、行政の効率化を図り、強固な財政基盤を確立するために、引き続き、全庁をあげて取り組んでまいります。

 事務事業評価システムについては、新年度において、まず、基礎の整備段階として、事務事業評価システムの導入計画を始動させ、モデル事業の選定と試験的な評価を行ってまいります。

 パブリックコメント制度については、市の重要な計画や制度を立案する過程において、市民の意見を市政に反映する重要な仕組みであり、新年度の早い段階に導入してまいります。

 人事行政については、地方分権に対応し、行政改革を推進していくためにも、能力・実績を重視した人事制度の導入など、新たな時代の要請に応えうる柔軟なシステムの構築が課題となっております。そこで、新年度は、管理職員等を対象に目標管理制度を実施するとともに、組織マネジメントの主体である管理職の登用に際しては、昇任選考制度を導入してまいります。また、副主幹昇任選考、民間企業等職務経験者採用試験、女性職員の登用などの人事施策を推進してまいります。さらに、市民から信頼される「人材」、より高い資質や政策形成能力などを持つ「人材」を育成するため、職員の能力、適性、成果などを重視した人事管理を行うとともに、各種職員研修を通して職員の意識改革に努めてまいります。

 ペイオフの対応については、戸田市ペイオフ対策会議でまとめた「戸田市の公金保全対策」に基づき、公金の保全に万全を期してまいります。

 文書管理については、これまで実施してきた市内各小中学校へのファイリング・システムの導入を、新年度に7 校において実施し、これをもって市内各課及び各施設の導入が終了いたします。今後とも効率的な管理に努めてまいります。 例規集については、経費節減と事務の効率化を図るため、T −NET を利用したデータベース化を進めてまいります。なお、電子情報化された例規集については、ホームページを利用して、情報の提供に努めてまいります。

むすび

 今からおよそ100 年前の明治34年、当時の報知新聞に100 年後の未来を夢と希望をもって描く試みがなされました。予言されたものは、すべてが当時の科学技術や常識では考えられないようなものばかりでありました。

 その中で、今日では普通に私たちの生活に浸透している携帯電話や、それに続くテレビ電話の出現、さらには、現在で言うところのインターネット上の商取引までも予言しています。また、7日間で世界一周が可能となり、誰もが容易に海外旅行のできる時代となることを予言していますが、その夢はまさに現実のものとなっています。

 今思うに、これらを実現するために払った人類の進歩への努力は、想像を絶するものがありますが、片や、当時の人々が描いた夢と希望の未来に、心から感動を覚えます。
 先行き不透明なこの時代にあって、また、このような時だからこそ、100年前の人々と同じような大きなスケールとみずみずしい想像力をもって、私は、市民の皆様と、我が戸田市の夢と希望あふれる未来予想図を描いてまいりたい、また、その実現に向かってお力をいただき、ともに邁進してまいりたいと決意するものであります。

 中国の史記に、「桃李(とうり)、言(ものい)わざれども、下(した)自(おのず)から蹊(みち)を成(な)す」との故事がありますが、魅力あるところ(人物)に人々は自然と集まり道ができる、との意味であります。

 私は、常に初心を忘れることなく、今後も、一人でも多くの市民が住んで良かった、住み続けたいと、心から満足できる魅力あるまちづくりに、全力で取り組んでまいることをお誓いし、所信の一端の表明とさせていただきます。議員の皆様に対しまして、市政へのご支援、ご協力を重ねてお願い申し上げます。

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